スリランカは、新たなゲーミング規制機関「ギャンブル規制庁(GRA)」を2026年6月30日までに正式に設立する目標を設定した。これは、財務省、内国歳入庁、および財政公開委員会の会合で合意されたものである。
この迅速な設立の背景には、国内カジノ利用者の6~7割を占めるとされるオンライン事業者からの税収を徴収するシステムが存在しないという喫緊の課題がある。現在、6つのランドベースカジノにはライセンスが発行されているが、オンラインカジノは未登録かつ未課税のままである。
また、スリランカが来年に金融活動作業部会(FATF)によるマネーロンダリング対策の審査を控えていることも、規制機関設立を後押しする要因となっている。
先日、同国議会で「ギャンブル規制庁法案」が可決され、旧来の賭博関連条例 は廃止された。新法案は、税収徴収、運営の透明性確保、違法賭博の防止を担う規制機関の設立を定めている。
[SOURCE]
Text and Image: IAG [Sri Lanka sets 30 June 2026 as deadline to formally establish new casino regulator]

