【イギリス】法定賦課金制度、ギャンブル危害対策の慈善団体に資金調達の懸念を喚起

UK

英国で導入されたギャンブル依存症対策のための新たな法定賦課金制度が、関連慈善団体を深刻な資金難に陥れている。この制度は、ギャンブル事業者からの拠出金を政府機関が一元管理し、研究や治療に充てるものだ。しかし、9月に最初の納付が行われたにもかかわらず、多くの団体、特に小規模な慈善団体への資金供給が滞っており、事業継続が危ぶまれる事態となっている。

すでに一部団体は閉鎖に追い込まれ、他の団体もサービス縮小や職員解雇、準備金の取り崩しを余儀なくされている。政府は移行を円滑にするため3,280万ポンドの「制度安定化基金」を設立したが、資金配分が不透明で不十分だったとの批判が上がっている。

当初10月とされた資金交付の目処も立っておらず、支援サービスの空白が依存症に苦しむ人々に深刻な影響を及ぼすとの懸念が強まっている。制度移行の混乱が、最前線で支援を行う団体を危機に晒している。


Text and Image Source: Text: GAMBLING NEWS [UK Statutory Levy Sparks Fears for Gambling Harm Charities] Image Source: Shutterstock.com