【イギリス】自己排除者を狙う暗号資産カジノ

UK

英国の賭博・ゲーム評議会(BGC)が、国内で違法に運営される暗号資産カジノについて警鐘を鳴らしている。これらの事業者は、英国の自己排除プログラム「GAMSTOP」に登録している脆弱なギャンブラーを意図的に標的にしているという。

BGCの調査によれば、増税案が可決された場合、正規利用者の28%が違法なブラックマーケットに移行する可能性が指摘されている。現状でも利用者の14%が違法事業者を利用した経験があり、問題は深刻だ。

調査会社Yield Secの報告では、英国の違法ギャンブル市場のシェアは2020年の0.43%から現在約9%にまで急増。この収益は、主に「GAMSTOP対象外のカジノ」といったキーワードで検索する自己申告除外者によってもたらされていると分析している。

専門家は、規制当局が認可市場の監督に注力する一方で、ブラックマーケットが最も保護を必要とする脆弱な層を狙うという、より深刻な問題が見過ごされていると懸念を示している。

Text and Image Source: GAMBLING NEWS [Crypto Casinos Are Targeting Self-Excluded Gamblers in the UK] Image: Shuttersstock.com