【オーストラリア】スター社、デスティネーション・ブリスベン株式50%の売却契約破棄で香港パートナーに2,660万米ドル支払いへ

オーストラリアのカジノ大手、ザ・スター・エンターテインメント・グループ(以下、スター社)は、香港を拠点とする合弁パートナー2社が同社の株式50%の買収契約から撤退したことを発表した。この契約は、クイーンズランド州の統合型リゾート(IR)「クイーンズ・ワーフ・ブリスベン」を管理するデスティネーション・ブリスベン・コンソーシアム(DBC)におけるスター社の持ち分を、香港上場の遠東発展有限公司と周大福企業が取得するものであった。

契約破棄に伴い、スター社はパートナー企業に対し、合計4,100万豪ドル(約2,660万米ドル)を返済する義務を負う。この結果、スター社はDBCの株式50%を維持し、引き続き「ザ・スター・ブリスベン」カジノの運営者として管理手数料を受け取る。また、約14億豪ドルのDBC債務に対する親会社保証も継続される。

同社は今後もDBCへの将来的な資本拠出(推定約2億豪ドル)を担う必要があり、2025年12月に満期を迎える債務の借り換えで追加資本が必要になる可能性も指摘されている。今回の契約破棄は、同社の財務計画に大きな影響を与えるものとみられる。

Text and Image Source: GGR ASIA [Star Entertainment must pay HK partners US$26.6mln after they exited deal to buy out 50pct of Destination Brisbane]