【シンガポール】2つのIRの「著しく大きな」格差が指摘される。リゾート・ワールド・セントーサの市場シェアは過去最低に

RWS

投資銀行JPモルガンは、シンガポールの統合型リゾート(IR)であるリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)とマリーナベイ・サンズ(MBS)との間に「著しく大きな」格差が生じていると指摘した。2025年第2四半期において、RWSの市場シェアは過去最低の28%にまで落ち込み、史上初めて30%を下回った。

この分析は、運営会社であるゲンティン・シンガポールが発表した第2四半期決算を受けたものである。同決算では、ゲーミング収益が前期比8%減の4億190万シンガポールドル、調整後EBITDAは同7%減の2億3580万シンガポールドルとなった。

RWSは現在、大規模な改修工事と50億米ドル規模の拡張プロジェクトの最中であり、これが業績に影響している側面はある。しかし、その一方でライバルのMBSは記録的な業績を上げており、両者の対照は鮮明となった。JPモルガンのアナリストは、RWSの業績を「驚くほど低い」と評価。MBSが同四半期だけで10億シンガポールドルのEBITDAを創出したのに対し、RWSの利益シェアはわずか13%に留まると分析した。

JPモルガンは、新設の水族館やリテールエリア、スイートホテルの効果が具体化する2026年まで、業績の本格的な改善は見込めないとの見方を示している。

Text and Image Source: IAG [JP Morgan highlights “strikingly large” gap between Singapore’s two IRs as Resorts World Sentosa falls to all-time low market share]