【フィリピン】元市長アリス・グオ終身刑

Ex-mayor

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フィリピン・バンバン市の元市長で通称「POGO市長」1のアリス・グオ氏が人身売買の罪で終身刑を言い渡された。

グオ氏は違法なオフショアゲーミング企業と関わり、オンライン詐欺や仮想通貨詐欺に加担したとされる。同氏はインドネシア逃亡中に逮捕され、複数名と共に終身刑と賠償金支払いが命じられた。

グオ氏は中国籍で偽名2を使い、規模の大きい詐欺組織を運営していたと判明。バンバン市にあった約10ヘクタール・36棟の詐欺拠点には数百人の外国人が従事し、人身売買やマネーロンダリング、不正ゲーミングが行われていた。裁判所は該当施設の没収も決定。政府や当局は国民保護と正義の実現を強調している。

source: IAG


  1. 「POGO市長」とは、フィリピンのオンラインカジノ事業者「POGO(Philippine Offshore Gaming Operator)」と深い関係を持つ、特に違法なギャンブリングや犯罪組織運営に関与しているとされるグオ元市長を指す呼称。フィリピン国内で「POGO」と呼ばれるオンラインゲーム会社は近年、フィリピンで社会問題になっていた。賭博が禁止の中国本土から東南アジアに業者が流れ、犯罪拠点となる事例が多い。人身売買など違法行為の隠れみのになっているとも指摘された。(参考:日経新聞)しかし、2025年の時点でフィリピン政府はPOGO事業を公式に禁止し、事実上フィリピンにはPOGOは存在しない状況に向かっています。ただし、今後は非公式な「ゲリラオペレーション」(違法営業)が増加する懸念もあり、政府はこれを取り締まる対策を強化している。(参考:フィリピン政府↩︎
  2. 「マニラの裁判所は6月、グオ被告は中国人であるにもかかわらず国籍だと偽って違法に市長になったと認定。「まごうことなき中国人」であり、市長職に就く資格は最初からなかったと判断した。」(参考:AFP↩︎