【アメリカ】ユタ州、スウィープステークス型カジノ訴訟の新たな中心地に

Utah

米ユタ州でスウィープステークス型カジノ1を対象とした集団訴訟が急増している。

11月2日だけで12件、計15件の訴訟が新たに提起され、全米では100件を超えた。

ユタ州は全てのギャンブルを禁止し2、違法賭博で損失を被った者は損害の2倍を請求できる州法がある。この厳格な法制度が原告側弁護士を惹きつけている。

対象となる運営企業はARB Gaming、Blazesoft、VGWなど多数に及ぶ。

スウィープステークス型カジノは「二重通貨モデル」で現金換金を可能にしており、通常のオンラインカジノに類似するとして違法性が問われている。

さらに10月28日にグーグルが広告ポリシーを改定し、これらのサイトを「ギャンブル商品」と再分類したことが追い打ちとなった。

仲裁条項で訴訟を回避してきた業者も、ユタ州では法的防御力の検証が進みそうだ。厳格な州法と市場再定義により、スウィープステークス型の業界構造は転換点を迎えている。
source: CASINO BEATS


  1. 「遊び用コイン」と「景品受け取り用コイン」を分けて運営することで、“直接お金を賭ける”モデルを回避し、米国州法の懸賞制度(No Purchase Necessary条項)を活用したカジノサービス。 ↩︎
  2. ①ギャンブルのプレイ(賭けをすること)、②当該州における、または州外から当該州民を対象としてすべてギャンブルの開帳(ギャンブルが行われる施設や場の設置)、③ギャンブルの仲介(第三者としてギャンブルの機会を提供すること)が違法である。2025年現在、このような包括的なギャンブル禁止法がある州は全米でもこのユタ州とハワイ州のみである。 ↩︎