【アメリカ】トランプ氏のSNS、Crypto.com と提携で予測市場に参入

President Trump

ドナルド・トランプ前米大統領が設立したSNS「Truth Social」(トゥルース・ソーシャル)が、暗号資産取引所 Crypto.com1との提携を通じて予測市場サービスを開始することを発表した。ソーシャルメディアプラットフォームが予測市場を導入するのは、これが初の事例となる見込みだ。

新サービス「Truth Predict」では、ユーザーは政治選挙、スポーツ、商品価格、インフレ率など、様々な事象の結果を予測するイベント契約を取引できる。取引は、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録されたCrypto.comのデリバティブプラットフォームを通じて提供される。

トランプ・メディア2のデビン・ヌネスCEOは、この提携を「世界初の試み」として歓迎している。この発表は、トランプ氏がCFTCの新委員長候補を指名した直後に行われたため、一部では利益相反の懸念も指摘されている。

予測市場は米国で規制を巡る議論が活発化しており、欧州では国によって規制への見解が異なるなど、その法的位置づけが注目されている。Truth Socialは近くベータテストを開始し、将来的にはグローバルなサービス展開を目指すとしている。

Text: iGB [US President Trump’s Truth Social to launch prediction markets through Crypto.com deal] Image: Shutterstock.com


  1. 日本に居住するユーザーはCrypto.comの主要なサービス(取引所アプリ、Visaカードなど)に新規登録や利用することはできない(2025年現在、Crypto.com は日本国金融庁から暗号資産交換業者としてのライセンスを取得していない)。 ↩︎
  2. トランプ・メディア&テクノロジー・グループ(Trump Media & Technology Group)は、アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏によって2021年に設立された、アメリカのメディア・テクノロジー企業。 主な事業内容は、同社が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」。このプラットフォームは、トランプ氏がTwitter(現X)やFacebookなどの主要SNSからアカウントを凍結されたことを受け、「言論の自由」を掲げて立ち上げられた。大手テック企業による検閲に対抗するプラットフォームとしての地位を確立することを目指している。 ↩︎