【オランダ】スキルゲーム機に新ライセンス導入、審査を迅速化

オランダの賭博規制当局Kansspelautoriteit(KSA)は、スキルベース1のゲーミングマシンに特化した新たなライセンスカテゴリーを導入する計画を明らかにした。この新制度は、スキルゲームのみを扱う事業者のライセンス取得手続きを簡素化し、迅速化することを目的としている。

現在、オランダでは運に依存するマシンとスキルマシンが、単一の運営ライセンスで扱われている。新設されるライセンスは、乱数発生器等を用いるスロットマシンは対象外とし、スキルベースのマシン運営に限定されるものとなる。

KSAによれば、スキルゲームはギャンブル依存症との関連性が低い2と見なされるため、審査プロセスが短縮可能だという。これにより、事業者側からの「より迅速なライセンス発行」という要望に応えることが可能になると期待されている。

KSAは、スキルベースのマシンを「ゲーム結果が完全に、またはほぼ完全にプレイヤーのスキルに依存し、賞品は追加プレイやプレイ時間の延長等に限定されるマシン」と定義し、ピンボールマシンをその典型例として挙げている。

この新たな限定ライセンスに関する申請手続きの詳細は、近日中に公表される予定である。

source: focus game [Dutch regulator to introduce new licences for skill-based gaming machines]


  1. スキルゲームとは、”腕がものを言う”ゲームの総称。100%運任せのスロットゲームのような乱数表を搭載した「チャンスゲーム」とは対照的。ここではピンボールマシンを例に挙げているが、ポーカーなどもスキルゲームの一種と言える。 ↩︎
  2. ただし、ここでの「スキルゲームはギャンブル依存症との関連性が低い」という記述(KSAの見解)については、反対意見もあるようである。例えば、スキルゲームも心理的バイアス(コントロールの錯覚など)を通じて依存症に対してリスクを有し得る点が指摘されている。 ↩︎