Audio News👇
マレーシア系ゲンティンが運営するリゾーツ・ワールド・ニューヨーク・シティ(RWNYC)が、ニューヨーク州ダウンステート地域1のフル商業カジノ免許候補3施設2の一つとして推薦を受け、アナリストが高い収益ポテンシャルを試算している。
現在はスロット専業だが、免許取得から約6か月後の2026年6月にスロット4,000台とテーブル250台の常設カジノを開業し、2027年1月までに既存スペースへテーブル150台を追加できる計画とされる。
一方で、同じく推薦を受けた残り2施設のバリーズとハードロックは新規開発が必要なため、開業は早くても2030年と見込まれ、RWNYCの先行メリットが強調されている。
野村証券は2031年にRWNYCのGGR(カジノ事業者の粗収益)が29億米ドル、EBITDA3が3億9,400万米ドルに達するとし、メイバンク4は競合が本格稼働する前の2030年に拡張部分の純利益が19.3億リンギット(約4.67億米ドル)でピークに達すると予測する。
今後は、州ゲーミングコミッションが適格性審査や規制計画の確認を進め、年末までにライセンス料の支払いとあわせて正式免許を付与する見通しとされる。
source: Inside Asian Gaming
- ダウンステート・ニューヨーク(Downstate New York)とは、ニューヨーク州の南部地域を指す用語で、主にニューヨークシティ(NYC)とその近郊(ロングアイランドやウエストチェスター郡など)を指す。これまでニューヨーク州では、「アップステート(マサチューセッツ州等に近い州の北部エリア)」でのみ、カジノ事業が許可されていたが、今回初めて、大都市ニューヨークシティ及びその近郊でカジノが解禁となった。 ↩︎
- ダウンステート・ニューヨークのフル商業カジノ免許候補3施設は、2025年12月1日にGaming Facility Location Boardが推薦した以下の通り:クイーンズのResorts World New York City(Gentingグループ)、クイーンズのMetropolitan Park(スティーブ・コーエン氏とHard Rock主導)、ブロンクスのBally’s Bronx ↩︎
- EBITDAは「利払い前、税引き前、減価償却前利益(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)」の略 ↩︎
- Maybank IBは、マレーシアの大手商業銀行Maybank(マラヤン・バンキング)の完全子会社である投資銀行部門 ↩︎

