【オーストリア】ギャンブル規制改革、独占終了で新体制へ

Austria

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オーストリアの与党・国民党(ÖVP)と社会民主党(SPÖ)は、長らく懸案とされていたオンラインギャンブル規制改革で合意し、法案草案が数週間内に議会で審議される見通しとなった。

新法施行は2026年前半を予定しており、現行の国家独占は2025年で終了し、最大30社程度の事業者参入が可能になる。しかし、ライセンス数の上限や未認可サイト遮断、決済規制など技術的・法的な詳細は未定。

現在グレーマーケットで活動するEUライセンス事業者等を巡る対応も課題となっている。

法案が閣議承認されればEUにも通知され、欧州市場の競争環境に大きな影響を与える可能性がある。今回の改革はプレイヤー保護の強化と市場の開放が主眼だが、今後も詳細な議論が続く見込み1

source: Gambling News


  1. 今回、与党が民間事業者への市場開放へ踏み切る決定をした背景には、EU基準への対応や消費者保護の実効性向上、税収増加といった複数の理由がある。現状では多くのオーストリア人が海外(EUライセンス)事業者を利用しており、規制外の市場が拡大。民間参入とライセンス制度導入により、消費者保護と税収増(最大14億ユーロ増を見込む)の充実を期待する声が高まっている。欧州21か国が既に自由ライセンス体制へ移行しており、オーストリアもEU標準に追随する格好となる。(参考:iGaming Express)
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