香港ジョッキークラブ(HKJC)1は、中国本土の広東省に建設中の従化競馬場で2026年10月31日に初のレース開催を予定している。同クラブのヴィンフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲスCEOによると、初回は5~6レースが計画されており、招待客のみを対象とする。一般向けの本格的な開幕は11月末の第2回レースとなる見込みだ。
従化競馬場は2010年アジア競技大会の馬術施設跡地に建設され、約150ヘクタールの敷地面積を誇る。これは香港の沙田競馬場の2倍の規模で、サラブレッド馬のトレーニング、厩舎、検疫、観客スタンドなどの世界クラスのインフラを備えている。昨シーズンはHKJCの出走馬の37%が同施設を利用した。
当初2026年4月の開催が予定されていたが、建設完了のため延期された。中国政府が2026年3月に発表予定の新5カ年国家馬産業発展計画により、今後の政策方向性が明確になる見通しで、開催回数なども来年決定される。HKJCにとって香港の施設制約を補う重要な拠点となる。
source: IAG
- 香港ジョッキークラブ(HKJC)は、香港最大の賭博運営団体であり、統合的なビジネスモデルを通じて社会的・経済的価値を創出している。スポーツ振興、若者育成にも注力し、2024/25には約391億香港ドルを社会に還元。この中には税金や慈善寄付も含まれ、同クラブは香港最大の納税者かつ雇用主の一つである。参考:The Hong Kong Jockey Club ↩︎

