マカオの刑事警察は、地元カジノ2社から非換金チップ総額1,740万香港ドル(約2.3億円)を詐取したとして、香港人3名とマカオ人1名の計4名を逮捕したと発表した。
容疑者らは2025年10月初旬、偽造した電子銀行残高証明書(最大4,800万香港ドル)を用いて4カ所のカジノに対しギャンブルローン申請1を行ったが、うち2カ所で承認され、複数回に分けて非換金チップを受領し持ち去った。1社は8.4百万香港ドルの損失を即座に報告、もう1社は警察から通知されるまで不正に気付かなかった。
警察は容疑者らを即日確保し、組織的な犯行と断定。現金約30万香港ドルも押収されている。主犯格とされる香港人には「犯罪集団」「巨額詐欺」「文書偽造」等の容疑がかけられ、公訴局に送致済み。警察は逃走中の関係者の行方も追っている。
source: [Four arrested after defrauding two Macau casinos of HK$17.4 million in non-negotiable chips]
- イギリス、EU諸国、オーストラリア等では、VIP顧客だからといってギャンブルローンが許可されることはなくなってきている。例えばオーストラリアでは、クレジットカードやローンによるギャンブル資金供与は、VIP顧客含め全プレイヤーで全面禁止されている。「VIPリベート」などの制度も厳しい規制がかかっており、残る例外はほぼない。特定カジノの不正疑惑を背景に、VIP向け信用供与・送金も事実上禁止となっている。 ↩︎

