高市早苗新首相が、新任の金子恭之・国土交通大臣に対し、統合型リゾート(IR)の整備推進を指示したことが明らかになった。報道によると、高市首相は「国際競争力の高い魅力的な滞在型観光の実現」を目標の一つとして掲げたという。
この指示は、カジノを含むIRの設置を認める自民党の長年の方針に沿ったものである。国土交通省は、国内のIR区域認定申請などを調整する観光庁を所管している。
高市氏の首相就任に先立ち、自民党はIR推進派である日本維新の会との連立政権樹立で合意しており、今回の指示はこの政治的背景を反映したものとみられる。
政府は、カジノリゾート誘致を目指す自治体向けの新たな申請ラウンド開始も検討中とされている1。現在、国内では大阪府が2030年開業予定の「MGM大阪」を計画しており、今回の首相指示により、IR実現に向けた動きがさらに加速する可能性がある。
source: GGR ASIA [Japan’s new PM gives tourism minister order to promote the IR policy: reports]
- 現在は、第1回の審査プロセスを振り返り、新たなラウンドを実施する場合のスケジュール、審査基準、申請要件などを政府内で慎重に検討している段階とみられる。具体的な募集開始時期は未定だが、業界関係者の間では、大阪IRの動向や次期衆院選などの政治日程を見極めた上で、2025年以降に具体的な動きがあるのではないかとの観測も。報道によれば、観光庁が実施した非公開の調査に対し、東京都、北海道、愛知県、そして前回不認定となった長崎県などが、次期公募への参加に前向きな姿勢を示したという。 ↩︎



