英国の文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が、ビデオゲーム内のアイテムを賭ける「スキンギャンブル」の危険性を指摘する包括的な報告書を公表した。特に若年層への影響が深刻であり、規制強化の必要性を訴えている。
報告書によると、英国からは50以上のスキンギャンブルサイトにアクセス可能で、その主な利用者は思春期の少年であるという。多くのサイトでは年齢確認や消費者保護措置が欠如しており、未成年者が容易にギャンブル行為に参加できる状況にある。これにより、ゲームとギャンブルの境界線が曖昧になり、若者がギャンブル依存症などのリスクに晒されると警鐘を鳴らす。
この事態を受け、英国賭博委員会は規制の抜け穴を埋める意向を示しており、事業者には従来の賭博企業と同様のライセンス要件や年齢確認の義務化が検討されている。また、ゲーム開発者に対しても、非公式APIの閉鎖など、より積極的な役割を求めている。
一方で、過度な規制は合法的な取引コミュニティを阻害するとの懸念も業界からは出ている。DCMSは、立法改革と予防策を組み合わせ、若者を保護するための包括的なアプローチが必要だと結論付けている。
スキンギャンブルは、ビデオゲーム内の仮想アイテム「スキン」を使った新しいギャンブルの形態で、若者の間で増えている活動であり、リスクも伴う。- GAME QUITTERS
[SOURCE]
Text: GAMBLINGNEWS [New UK Report Underlines the Hidden Dangers of Skins Gambling] Image: Valve