【アメリカ】「予測市場はスポーツブックの収益を損なわない」との分析

マッコーリー証券のシニアアナリスト、チャド・ベイノン氏は、近年台頭する予測市場が既存のスポーツブック事業者の収益に与える影響は限定的であるとの分析を発表した。

同氏によると、予測市場の製品は従来のスポーツブックと直接競合するものではないため、2025年の収益に深刻な打撃を与える可能性は低いという。一方で、予測市場がスポーツベッティング未合法化の州で先行者利益を得ている現状は脅威であると認めている。

最近、カルーシ社の新商品発表によりドラフトキングス社などの株価が急落したが、ベイノン氏はこの市場の反応を「過剰」と指摘。予測市場の取引量の多くが、カリフォルニア州やテキサス州といったスポーツベッティングがまだ合法化されていない州からのものであることをその理由に挙げた。

この分析に基づき、マッコーリーは2025年から2027年にかけてのオンライン総ゲーミング収益(GGR)予測をほぼ据え置いている。短期的な市場の懸念に対し、長期的な視点から冷静な分析を示した形だ。


Text: GAMBLING NEWS [Prediction Markets Won’t Hurt Sportsbooks’ Earnings, Macquarie Analyst Says] Image: Shutterstock.com