タイのペートンタン・シナワット首相が、倫理規定違反の疑いで憲法裁判所に出廷した。元カンボジア首相フン・セン氏との電話会談で、国境紛争におけるタイ国軍の対応を批判したことが問題視されている。判決は8月29日に下される予定だ。
有罪判決が下された場合、首相は罷免され、内閣は総辞職に追い込まれる。そうなれば、父タクシン氏、叔母インラック氏に続き、同氏の一族から3人目の首相失職となり、タイ政界は再び深刻な混乱に陥ることが予想される。
特に注目されるのは、カジノを含む統合型リゾート(IR)の合法化を目指すエンターテイメント複合施設法案への影響だ。首相が罷免されれば、同法案の成立は事実上不可能になると見られている。法案はすでに7月に下院の議題から外されており、タイのIR導入計画は重大な岐路に立たされている。
Text and Image Source: IAG [Reckoning day as Thai PM fronts Constitutional Court to defend against alleged ethics breach]