【イギリス】「セーファー・ギャンブリング」広告、逆効果の可能性

英国の責任あるギャンブル推進団体GambleAwareは、ギャンブル事業者が制作する「セーファー・ギャンブリング(より安全なギャンブル)」広告が、意図とは逆にギャンブルを助長する可能性があるとの調査結果を発表した。

調査は、事業者の広告動画を視聴した後のギャンブル意欲を測定する形式で行われた。その結果、一部の広告は「ギャンブルは安全で無害な楽しみ」という誤った安心感を与え、リスクを軽視させることで、結果的に利用者のギャンブル意欲を高めることが判明した。特に、18~34歳の若年層や、すでにギャンブル問題を抱える層でこの傾向が強く見られたという。

対照的に、GambleAwareが制作した、ギャンブル問題の一般的な側面を強調する動画は、ギャンブル意欲を減少させる唯一の効果的な動画であったと結論付けている。

この結果を受け、GambleAwareは英国政府に対し、セーファー・ギャンブリング広告に関する明確なガイドラインの策定と、事業者主導キャンペーンの効果測定・説明責任の強化を求めている。

Text and Image Source: FOCUS GAMING NEWS [Safer gambling ads do more harm than good, study claims]