米上院歳出委員会は、国防総省の「査読付き医療研究プログラム(PRMRP)」の対象に、初めてギャンブル依存症を追加する条項を承認した。これは、現役軍人および退役軍人のギャンブル問題への対策における歴史的な一歩となる。
この条項は、問題ギャンブル全国協議会(NCPG)や、ファンデュエル、MGMリゾーツといった大手事業者からの広範な支持を受け、ベン・レイ・ルハン上院議員らが主導した。
NCPGの調査によると、軍関係者は一般市民に比べギャンブル問題を抱えるリスクが2倍高いとされている。また、治療を求める退役軍人の約40%が自殺を試みたとの報告もあり、深刻な課題となっていた。
これまで軍ではギャンブル障害の年次スクリーニングが義務付けられていたが、連邦政府による研究資金が不足し、早期介入や科学的根拠に基づく治療の提供が困難だった。今回の条項が法制化されれば、軍におけるギャンブル依存症研究への道が初めて連邦レベルで確立される。法案は今後、上院本会議で審議される予定だ。
Text and Image Source: Text: NCPG [National Council on Problem Gambling Celebrates Senate Action on Military Gambling Addiction Research] Image: JGP